【デカフェ】ノンカフェインコーヒーの真面目な話
【デカフェ】ノンカフェインコーヒーの話
こんにちは。ONSAYACOFFEEの焙煎担当リトルアズマです。
突然ですがカミングアウトします。
私、実はカフェインを取りすぎると体調を崩します(コーヒー屋なのに!!笑)
もちろん毎日多量のカフェインを摂取する環境にあるので飲み過ぎなんですが、過剰に飲みすぎた日は大変です。。
空きっ腹は特にダメダメ。
買い付けのカッピング会なんて行くともう倒れる〜・・。
そんな
- カフェイン耐性の弱い方
- カフェインを取ると眠れない方
- 妊婦さん
などに デカフェ(ノンカフェインコーヒー) という強い味方がいることはご存知でしょうか?
デカフェ(DECAF)とは
デカフェ(DECAF)=ノンカフェインコーヒーです。
日本では99.9%カフェインを除去しています。
なのでほぼカフェインが入ってません。
カフェインを取ってはいけない人にとっては嬉しいですね!
では、コーヒーの名前にもなっているカフェインを除去したコーヒーは美味しいのか??
もはやコーヒーではない??
最近では技術も進歩していて、カフェインだけ(厳密には疑わしい)を除去する方法が確立されてきているようです。
なので他の成分はほぼ損なうことなく残るということです。
つまりコーヒーとして充分楽しむことができます。
ただ独特なデカフェ臭がすることが多いので、完全に普通のコーヒーと同じとはいきません。
少しナッツぽい?ポテトぽい?香味があります。
でも深煎りなら問題なさそうですね。。
デカフェはどうやって作られる?
ではそんな”デカフェ”はどうやって作られているのでしょうか。
これ、実はコーヒー屋でもよくわかっていません!(何と!)
工程に関して情報をシャットアウトしているデカフェ製造業者さんが多いのもありますが、とにかく謎のベールに包まれています。
秘密主義なコーヒー業界です!
まぁといっても、知ってる人は知ってるので有力な筋から調べました!
早速これからデカフェの仕組みを書いていきます。
デカフェの仕組み
今日本の自家焙煎店の多くが取り扱っているデカフェの製法は
- スイスウォーター抽出法(マウンテンウォーターも)
- CO2超臨界二酸化炭素抽出法
が多いです。
これらの方法は海外では許可されている薬剤(塩化メチルなど)を使用しないことで共通しています。
日本では有機溶媒の使用が認められていないようです。
(害はないのだが)有機溶媒を使用したほうがカフェインだけの除去には優れているようですが、日本は本質ではなく事なかれ的な判断をしてるのかな?
では、実際にどうやってコーヒーの生豆からカフェインだけを取り出すのか。
抽出工程
では実際の抽出工程をみていきましょう。
①スイスウォータープロセス
系統としてはIndirect Method (間接法)という方法に属します。
スイスで発展したようです。
では方法をお伝えします!
- まず生豆を高温のお湯に数時間浸す。
- 生豆のすべての成分を抽出して濃い溶液を作る。
- その溶液に炭素を浸透させます。炭素がカフェインのみを吸着。
(信じられない笑)
- カフェインを除去した溶液に、高温で蒸らしたデカフェ処理する生豆をつける。
- カフェインのみが溶液に移る。
(他の成分は溶液に同じ量含まれているので移動しない)
- それを何度も繰り返す。(8時間〜10時間)
目標値(99.9%)まで頑張る。
- 完成!!やった!
<Swiss Water>
https://www.swisswater.com/
<Mountain Water>
https://www.interamericancoffee.com/decaf-mountain-water-process-mwp/
②超臨界二酸化炭素抽出法
(すごい名前)
まずは超臨界とは・・。
密閉状態の液体を加熱すると上部が蒸発し始め、そのまま加熱を続けると下面の液体も蒸発して圧力が高まり、容器内の水は液体なのか気体なのかが曖昧な状態になります。
そしてこの状態から圧力をいくら上げても容器内の物質は液体に戻ることがなくなります。
この臨界点を超えた状態を”超臨界”を言い、超臨界に至った物質は”超臨界流”となって物質を溶解する能力を持つ。
そうです。。(すごい!!よくわからんけども)
- 生豆を高温で蒸らし、高圧容器に格納。
- この容器内に水と液体のCO2(二酸化炭素)を流入させて65°の温度で300気圧にまで加圧。
- 超臨界流体になったCO2にカフェインが溶け込む。
- カフェイン以外は大半が溶け込まず残留。
- 別の容器に移してCO2と洗浄用の水でカフェインをこすり落とす。
- 使用後のCO2はリサイクルされて高圧容器に戻される。
<超臨界>
https://www.jasco.co.jp/jpn/technique/internet-seminar/sf/sf1.html
・・・。
わかりましたか??笑
まぁ難しいですね。
要するにデカフェを作るのはとても高い技術と手間がいるということですね。
デカフェってすごい!!(笑)
ONSAYAで販売中のデカフェをご紹介!
オンサヤの現在のデカフェはこちらです。
しっかりコーヒーの風味を感じられるデカフェ中深煎りです。
では
また
ONSAYA リトルアズマ