COLOMBIA Eduar Giraldo Olaya Gesha

STORY

コロンビアは年中どこかの産地で収穫が行われている稀な産地ですが、トリマは国内3位の面積を誇り、首都ボゴダが位置する東部山脈と中央山脈の谷間にあります。3つの冠雪火山から豊富な天然水が流れて込み、火山灰の肥沃な土壌が、柔らかな甘味としっかりとしたボディ感、滑らかな酸味を産み出します。2009年にはSCAAにて入賞、COEでも特に2022年は上位にトリマ産のコーヒーが入賞を果たすなど、更にその高品質コーヒーとしての可能性が広がる注目のエリアです。

弊社のパートナーであるカラベラ社は、コロンビアの高品質コーヒーに特化し、ウィラ、トリマ、カウカ、ナリーニョの各拠点に品質検査室を設け活動している品質志向の輸出業者です。彼らと同じ目標を持った品質志向の農家と長期的視点で関係を構築し、買付を行っております。

彼らとパートナーシップを結ぶ農家は品質志向、ビジネス志向が高く、中には他の農家への技術的指導を行う者もおります。しかしながらコーヒーの売買（乾燥パーチメント）においては、彼らの定める厳格な基準（歩留り、生豆外観、欠点、水分値、水分活性）を満たさねばなりません。またカッピングによる格付けがあり、最高位のML（マイクロロット）は87点以上のカッピングスコアが基準となり、極僅かの生産者のみが受け取ることが出来ます。

今回ご紹介するエドゥアールさんは、トリマ南部になるプラナダスで、奥さんと二人で二つのコーヒー農園（ラ・エスペランサ農園、ラス・デリシャス農園）を持っています。彼はコーヒー農家に生まれ、祖父母や両親がコーヒーを生産する環境で育ちました。

まだ年齢が若い時に、一念発起して自分の小さな農園を購入し、自らのコーヒー作りを始めました。2020年にはエドゥアールさんは一定の評価を得てはいましたが、更により質の高いコーヒーを作るために高品質コーヒー生産を始めました。結果が実り、家族の生活も安定し、農園管理や農園経営も改善していきました。何年もかけて、彼は少しづつ農園の面積を広げ、農園の設備にも投資をしていきました。

２０２３年に、トリマ視察団の一員としてブラジルに行き、現地で精製や技術面の研修、文化的な指導を受けることで、よりコーヒーへの熱意を再燃させるきっかけになりました。

エドゥアールさんにとっては、恵まれた農園土壌、豊富な水源、品種が自身の農園を格別なものにしていると再認識しました。