オリジナル照明で“空間づくり”
デザインの一新や新制服など変化の多い2024年。なんと照明もリニューアルいたしました。この照明がまた最高の仕上がりです。今回はそんな照明のリニューアルにまつわるお話を。
わたしは“空間づくり”に関して特別な思い入れがある。そんなとこに拘ってどうすんの?なとこにも空間作りに関しては妥協があまりできない方だと思う。とにかく“本物”を目指したくなるw
ディティール的(素材や技術、クォリティ)なことはもちろんなのだが、そこにしかないものに仕上げたい。他の場所で作られている空間をそっくりそのまま真似したり、本やネットで拾った映像のまま模写したりするのがナンセンスで、なるべく店のコンセプトから想像し作り上げていくのが最善である。
なんならお金がないなど制約があった方が断然面白くなるし、機能性を考えたらこのデザインになったとかが素晴らしかったりする。オリジナリティとは制約や工夫、凝った考え方の産物である。
もちろんいろんなものを見てインプットしておくことは大事だ。そしてアイデアのネタにするのはありだがそれとそのまま真似するのとでは雲泥の差だと思っている。
前置きが長くなったが、問屋町店の照明をリニューアルしたいと考えていた時、もう完全に一人しか思い浮かばなかった。「bowks」の寺島氏だ。
寺島くんとは同い年で、近い価値観を持ち、彼も本物にこだわる人。頭にはいろんな引き出しを持ちつつも完全に独自のストーリーから素材感、形、店にあった時の立ち位置と存在感のバランス、光のバランスと意味。全てをデザインしてくれる。なので結果“ここにしかない”モノが出来上がる。全くオリジナルの人である。その代わり「まだ降りてこないんだよ〜」と依頼から完成までいつできるのか誰も知らない(笑)
今回も写真送ったり現地に来てもらったり、話しながらセッションしたのだが、期日ギリギリになってやっといきなり“降りてきた”らしく来岡のタイミングに間に合うという奇跡が起きた。降りると超早い。この2024年の8月自ら設置。その場で起こるアクシデント(必然)から仕様が変わるという即興性も加わりより面白いことにになるのだが(笑)無事完成(もしかしたら未完成)
入り口付近のカウンター上はキュートすぎて女子から注文が殺到しそうなデザインで入り口や外からONSAYAの空間を素晴らしく演出している。
中程のベンチシート席は寺島氏の定番プロダクト“VARY”を設置。これまた見事にハマった。
そして今回の目玉である1人用大テーブルカウンター席のスタンドライトがすごい。
ヨーロッパのような洗練された感じがありつつ男っぽさを醸し出し、素材から形、スイッチに至るまでカッコ良すぎる仕上がり。最高の一言。照明を変えたことにより今問屋町店の空間がマシマシになり、アズマの中で最もアツい店になりました。
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最高の珈琲、最高の音楽、最高の照明。問屋店で素敵な時間をお過ごしくださいませ。