コーヒーミル ちょっとこだわり解説 ”コーヒミルって何?”
皆さんはコーヒーミルをご存知ですか??
そうです。コーヒー豆を砕いたりカットして細かく粉にするものです。
コーヒー豆自体は見たことがあると思います。結構大きな豆ですよね。そのままだと美味しく抽出することができないので細かく粉にする必要があるのです。
そこで”コーヒーミル”(mill 挽くもの)が必要になってきます。胡椒などを挽くものと同じ原理です。
早速ですがコーヒーミルにはどんな種類があるのでしょうか
まず大きく悩むところで、、
1.手挽きミル
2.電動ミル
があります。
では早速解説してまいりましょう。
〈手挽きミル〉
手挽きミルはゴリゴリと手でハンドルを回して豆を挽いていきます。
比較的価格も安くお買い求めやすいミルですが、何より挽く時間を楽しめるのが魅力の一つです。挽いてる間香りが立ち昇るのでいい香りに癒されます♪
デメリットとしては少し疲れます(笑)慣れてしまえば簡単ですけど、ちょっぴり手間がかかります。浅煎りで大人数分挽くとなるとなかなか・・。
では手挽きミルについてさらにこだわり解説いたします。
[手挽きミルはコニカル刃が基本]
手挽きのミルはほとんどが”コニカル刃”という形状の刃でコーヒー豆を挽いていきます。臼状になった2枚の刃で、片方が回転して豆をカットしていきます。厳密にはカットする + 砕いていく感じです。
[コニカル刃の味の傾向]
コニカル刃で挽くとコーヒー豆の粒体は"多角形"になります。そうするとお湯に触れるコーヒー豆の面積が大きくなります。(表面積が増える)
結果、抽出がより進みやすいので甘みや質感、苦みが出やすくなり複雑な香味バランスになりやすいと言えます。酸の印象が薄くなるので少ししっかりとした味の印象に感じやすくなるでしょう。(過抽出傾向:味の種類が多く抽出され、抽出が進むと苦さや雑味が出る。)
[素材の違い]
素材での違いはどうでしょうか。
素材の種類 [鋳物(なかなかない)鋼管 セラミックなど]
1.鋳物. 鋳物は金属の金型に鉄を流し込んで成形する方法です。その方法ゆえなのか、鋼管より柔らかいようです。なので豆への衝撃が弱く、微分が出にくいようです。刃の数も鋼管のものより少なく(製造上の問題で)、粉砕回数が少ないので粉の角の数が少なく明るい味を感じやすいです。(未抽出傾向:味の種類が少なく酸味やフレーバーがわかりやすい。甘さ苦さが少なくなる)
2.鋼管(ほとんどこれ)これは鋳物より硬く、刃の数も多いものが多いです。少し微分が多く、粉砕回数が多いのでより多角形になりやすく、複雑で酸が弱く、甘さ質感苦さが優位な暗い印象のコーヒーになりやすいです。(過抽出傾向)
3.セラミック “ポーレックスミル”とかセラミック刃のミルも結構多いですよね。セラミックの特徴は熱を持ちにくいとこです(後述)あとメンテナンスがしやすく簡単に洗えますね! 硬さは鉄よりさらに硬い素材です。少し微粉が出やすいかもしれません。
[素材のまとめ]
明るく綺麗な酸味やフレーバーを出したい→鋳物
甘味や苦味も加えて複雑さを出したい→鋼管
メンテナンスが簡単→セラミック
こだわりをもうちょっと!
日本の多くのミルはお買い求めやすい価格でいいのですが、ミルの刃の支点が上部にしかなく1点で支えているものが多いです。1点で支えていると結構軸が動くので挽き目が安定しにくいのが問題です。なるべく同じスピードでぶれないように挽くことが肝心です。海外のミルは下部も固定しているタイプが多いのでブレません。国産でも少しあるのでその点も確認してみると良いでしょう。ただし少し高めの価格になりますが。あとホッパー(豆を投入するスペース)の容量も気にしましょう。一度に入った方が楽ですよ〜。
[手挽きミルまとめ]
ゆっくりと挽く時間を楽しみたい方には手挽きミルはオススメです。 手挽きミルに決まったら、
・使う豆の量でホッパーの容量
・味の傾向とメンテナンスで刃の素材選び
・支点の数と価格
で購入モデルを選んでくださいね。
〈電動ミル〉
手挽きミルが中々のボリュームになってしまいましたが、頑張って電動ミルも解説いたします。電動ミルは性能の良いものを求めると高価ですが、やはり楽に粉にできるので便利です。特に挽きめを調整できるものがオススメです!!楽に安定して美味しいコーヒーを楽しめますよ。
では電動ミルについてもちょっとこだわり解説していきましょう。
電動ミルにはざっくりと3つの刃の種類があります。
[ 1.フラットカッター刃]
フラットカッター二枚でコーヒー豆をカットしていきます。上刃の真ん中に穴が開いていてそこから豆が刃の間に進入し、そこから遠心力で外に向かって徐々に細かくカットされていきます。
粉の粒体(粉の形)は平べったい形になり、コニカルに比べ表面積も少ないので軽い味に仕上がりやすいです。比較的酸味やフレーバー、軽めの味が好みの方にはオススメです。(未抽出傾向)
粒度(粉の大きさの分布)はコニカルよりもよく揃いますのできれいでわかりやすく風味が表現できます。
✳︎カッターの種類としては流線型のカッティング刃とイボイボがついてる臼刃があります。カッティングの方が(未抽出傾向)
[ 2.コニカル刃(臼歯)]
手挽きミルでも少し触れましたが、カットしていくのみならず砕いていく挽き方です。ですので表面積も多くなり少し濃いめの味になりやすいです。比較的甘みや苦味も加えてしっかりした、複雑な味が好みの方にはおすすめです。(過抽出傾向)
ゆっくり挽くタイプが多いので、フラットより刃に熱を持たせない点は優れていて風味の劣化を防ぎやすいですが、一度挽くと豆の劣化は早いです(挽いたコーヒー豆の表面積が多いため)
[3.ブレード刃]
これは一番安価な電動ミルのタイプです。刃というか板がぐるぐる回って豆に衝突し、砕いていくタイプです。ボタンを押している間どんどん細かくなっていくので再現性が乏しく粒度(粉の均一性)は悪いです。価格重視で美味しいコーヒーに適しているとは・・。気軽に挽きたてを楽しむにはいいでしょう。振りながら挽くと揃いやすいようです。壊しそうで怖いですけど・・。
[刃のまとめ]
明るく綺麗な酸味やフレーバーを出したい→フラット刃
甘味や苦味も加えて複雑さを出したい→コニカル刃
気軽に楽しみたい(味ではない笑)→ブレード刃
美味しいコーヒーライフを満喫するためには、できれば1.か2.のタイプの電動ミルで、挽きめの調整ができるタイプがおすすめですよ。挽く時間も楽しみたい通のかたは手挽きミルが楽しいですね♪
[最後に熱と回転数について]
ミルの刃はモーターで回転させてカットします。鉄が高回転で回っているので熱を持ちます。熱が豆に伝わると風味の劣化を早めます。なので熱を多く発するミルはその点ではデメリットとなります。
最近では低回転のミルも多く出てきました。写真を載せてるカリタのネクストGとかはゆっくり挽くことができるのでオススメです。
と、言われていますが、正直ミルの熱による劣化は私にはぜーんぜんわかりません(笑)
味への影響としては熱が高いと味が強く出やすい(全体的な味の強弱)
低いと酸味主体になりやすい。
熱を抑えやすい素材としてはセラミック素材の方が鉄より熱が伝わりにくいです。
いろんなことを書いたのでわけわかんない!!!ってなりますよね〜♪
最後に一言、、気軽にコーヒーを楽しもう!!!
細かいことは気にしない気にしない(笑)
[まとめ]
1.まずは人数や生活パターンから手挽きミル、電動ミルのどちらか選ぶ
2.明るい味(未抽出傾向)かしっかりした味(過抽出傾向)で素材や刃の種類を選ぶ
3.デザインで選ぶ(これも大きいですよね笑)
とにかく挽きたてのコーヒーは最高です!是非ミルをご購入くださいね ♪
次回はそんなミルのおすすめ5選をやります!
お楽しみに〜