産地訪問 - ニカラグア編 2015 -

産地訪問  - ニカラグア編 2015 -

2/4の現地時間21:00過ぎ、ニカラグアのマナグア国際 空港に降り立った。乾季というのにすごい湿気と生ぬるい 空気に驚いた。中米(メキシコの南から南米コロンビアの 北まで)のコーヒー生産国であるニカラグア、コスタリカ ツアーに旅立った理由はもちろんコーヒー農園の視察と 豆の買い付けのためである。 しかし、それだけではなく 何か、ものすごくワクワクが止まらなかった。

 ニカラグア首都マナグアから車で北東マタガルパへ 約2、3時間。”エルウィンメルリヒ”グループの『ドライミル』 (選別や果肉を除去等してから乾燥するための施設) が見えてきた。 道中、古いアメリカのトラックやバス そして日本車の多さに感心し、時折道路沿いに姿を 見せるバラック小屋のような民家や市場の喧噪に この国の匂いを感じながらのドライブ。 ここはかなり 大きなドライミルでパティオ乾燥他、特に素晴らしい ものは『アフリカンベッド』(図1)で乾燥。(通気がよく 日差しもコントロールできる)メルリヒグループや友達 の農園などのコーヒーチェリー(コーヒーの実は、赤く熟す とサクランボのようになるため、そう呼ばれる)をここで 乾燥するため計量し、量と品質を見てランク付け。 その後エルウィンの”サンホセ農園”に行く。彼のお父 さんはニカラグアの一大品種となった、”ジャバニカ” を初めてニカラグアで栽培した人。

図1 

サンホセ農園のピッカー達がコーヒーチェリーを 計量している所。(図2)赤ーい実がほとんどですね。 現地のスペシャルティコーヒーのピッカー達の合い 言葉は『”牛の血”の色のチェリーだけを獲れ』、ピッ カーの給料は歩合制で多く取れればそれだけ手取 りが多くなります。平均的な給料は1日13~15ドル 位でしょうか。でもスペシャルティコーヒーの農園は 牛の血の色の実だけとるため、平均より高い賃金が 支払われます。コーヒーチェリーの窃盗も結構ある のでガードマンがショットガンを装備! こうして収穫、 精製し、乾燥した豆を焙煎し、いよいよカッピング。 (図3) このカッピングで豆の品質を確かめ採点し、私 たちが買い付ける豆を決める事になります。(どれも 美味しいので迷います。このカッピングで2ロット買い付け ました。9月には入荷予定!)旅の3日目には主要産地 の一つ、ヌエバセゴビア県のオコタルへ。

図2図3


無謀な運転を繰り返す心優しきドライバー達、2度 ほど正面衝突しかけました。とにかく無理な追い越し 大好きです(笑)ちなみにニカラグアには信号機があり ません。今回ニカラグアの全行程アテンドしてくれた、 セルヒヨのドライミルトトガルパへ。自慢のマウンテン ドライ。 収穫したチェリーを一度山にし酵素反応を 起こさせ2日乾燥後、ウェットミルにて精製処理を施し パーチメント状態にし、また本格的に乾燥。二度手間。 しかし美味しいコーヒーへの飽くなき情熱を感じる。 すごいぜセルヒヨ!※パーチメント:チェリーの外皮を剥く と中に固い殻に覆われた豆がある。その殻付き状態を パーチメントという。


旅の4日目 同じヌエバセゴビア県ブエノスアイレス グループのウェットミル、ブエノスアイレス農園へ。 アズマ初めての収穫体験!牛の血色の熟している マラカツーラ種、押すだけでにゅるっと出てきます。 (図4)食べると甘くておいしい!少しメロンのような 甘み。 ブエノスアイレス農園は60年続く老舗農園で エミリオ、オルマン兄弟が代表を務め現在9農園を所有 し1100㎡以上の農園にてスペシャルティコーヒーを 生産。施肥にも力を入れ、必要な栄養を与えるのに 余念がない。ドライミル/ロットごとに細かく管理。 (図5)パーチメントを平たく伸ばし均一に乾燥して いく。何度も撹拌していくので大変な作業。アズマも 挑戦。体が軽すぎて押し戻される。スタッフに鼻で 笑われたことは言うまでもない。オレも昔はなあ! 日は変わり、オコタルのホテルを出て一路ホンジュラス との国境の秘境、セルヒヨのエンバシー農園へ。 悪路悪路のサバイバルな道路を進み、約2時間? やっとのことでエンバシー農園に到着。隣で車酔い のY氏がぐったりしている。しかしこれでも道路が最近 やっと整備され、コーヒーを栽培出来るようになった らしいのだ。それには日本のODAによる所も大きい そうで、日本人として誇らしかった。 ここは1600m~1800mというニカラグアでは最上位 の標高を誇る。やはり標高が高い方がフレーバーが 豊かになるという。コーヒーマニアのセルヒヨはここで 様々な品種の栽培にチャレンジしている。セルヒヨ 熱すぎるぜ!景色はビューチフル! 午後から彼の お父さんの時代からの老舗農園”カサブランカ農園”。 今年は雨期が非常に長かったため収穫が1ヶ月ほど 遅れている。ここでカサブランカのウェットミル視察。 セルヒヨは精製にすごく凝っていて、彼しか導入して いない比重選別機を有している、あっぱれ。 いい ものと悪いものを選別していき、素晴らしいスペシャ ルティコーヒーを作っていく。スペシャルティコーヒー とはこうまでして厳選されたものなのか、と感慨。

図4図5

 

カッピング後、セルヒヨと。(図6)セルヒヨは終始私の ことを15歳といっておもしろがっておりました。 セルヒヨ44歳。いやいやあんまり変わらんぞ!そして やっと収穫出来始めたカサブランカ農園のコーヒー を頂く。若くて少し渋みがありましたが、素晴らしい フレーバーを感じるコーヒーでした。さすがセルヒヨ のコーヒー!情熱の結晶です。収穫が遅くなっていた ものの5サンプルのみカッピングできました。

図6

 

素晴ら しいコーヒーの予感を感じ、絶対買い付けると約束、 乞うご期待。 ”ニカラグア” 土を感じるドライな空気。青くどこまでも 続いていることを感じる広い空。コーヒー農園やドラ イミルの匂い。人々の貧しい生活の匂い。シンプルで いて美味しい料理。悲惨な過去や多くの問題を現在 でも抱える国であることは間違いないが、どことなく 明るさが滲み出ているようで、またこの地を訪れたい と思います。コーヒーを作るということ。それを前向き に情熱を持って取り組んでいる農園を見て、感動せ ざるを得ません。このコーヒーの繋がりをより素晴ら しいものに。 少しずつ、少しずつ。   アズマ

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