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ONSAYA COFFEEのOPENの話
February 15 2021
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February 15 2021
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ONSAYA COFFEE の始まり
ONSAYACOFFEEは2008年2月29日に奉還町にてOPENいたしました。その経緯について少し書いてみたいと思います。
2007年、大学の夜間コースを卒業した28歳の僕は就職をしようかとも迷ったが、
やはり自分の喫茶店を作りたいが勝ってしまった。
当時の僕は全く金がなかった。これがまったくと言っていいほどなかった。
実際20万ほど?笑 だったと思う。
にも関わらずやると決めた。決めないと何も始まらないからだ。若さとは勢いである・・。
カフェを作る的な本は読み漁っていたが、現実作るのにはあまり役に立たなかった。
なにせやりたいカフェは"オオバコカフェ"。いきなり大きなカフェを作ろうとした。
なのに文無しなのだ。
なぜオオバコか??
それは小さな店を個人でやると常連臭漂う店になりそうで、初めての人が入りにくい店になるのではないかとその当時は思ったのだ。
常連さんはもちろん素晴らしいし欲しいとも思っていたのだが、僕の店は若い子からおじいさんおばあさんに至る広い年代の人にきてもらいたかった。なので入りやすい、大きめのハコがいいのではないかと。
イタリアのバールのようにいろんな年代の人が自由に出入りできるカフェは本当に素敵だ。
ONSAYA COFFEE 場所をどこにするのか
駅前や、流行っている場所は嫌だった。下町がいいなぁとざっくり思っていた。
そんな時知り合いの紹介で奉還町商店街の店が閉めるかもとの情報を頂いた。
奉還町はリアル昭和な商店街で好きだった。
当時は若い店はほとんどなかった。人通りも少ない。不安ももちろんある。
早速行ってみるとレティースファッション”かもや”という昭和な洋装店であった。
当時は1Fの前半分しか使ってなく、後ろ半分、2F、3F、完全なゴミ屋敷だった(笑)まさにゴミの山。
が、、、 その広さ、窓の形状、シャンデリア、一部吹き抜けの階段、鉄のパーテーション・・。
その素晴らしい内装のパーツ達に、一瞬で心を鷲掴みにされてしまったのだ。
ワクワクが止まらなかった。ここしかない!
大家さんにも敷金など免除してもらうことが出来、いざ資金集め。
とにかく金がないのが、金融公庫に大量のコンセプトや書類を持っていきプレゼンし、減額されつつも一応お金を借りることが出来た。
集めた資金は全部で500万円。全部で500万円・・。
すげ〜大金持ちになった気分だった。(実際は絶対足らないよ!な金額です)
ONSAYA COFFEE は奇跡の連続
さあ改装スタート。
まずは大量のゴミを捨てるとこから。
友達が来てくれ、みんなでゴミ出し、解体、ゴミ出し、解体、ゴミ出しの連続。
かかること1ヶ月。ゴミ出しで1ヶ月。もうくたくただ。
でも当時は若いので勢いが違う。
そこから大工の友達と塗装の友達を筆頭に多くの友達に手伝っていただき、2ヶ月でONSAYA奉還町が完成らしき状態に・・。
本当に奇跡の連続。
店を作ったことがある人ならわかりますが50坪強の店舗の総工費が500万で済むなんて!な感じだ。
ちなみにONSAYA奉還町店の入り口の木の引き戸達。
むか〜しからその建具だったと思っておられる方も多いのだが、実は全てオークションで購入し、総額5千円(笑)
それを大工の友達が建具に合わせて柱を建てて完成。。まさに奇跡。
そしてヤフオクをフル活用。
厨房機器、家具はほぼ全て。
そんな手作りな魅力あふれる奉還町本店はやっぱり思い入れの強い店である。
運転資金なんて全く考えてもなかったのでOPENの日には全財産10万円もなかった・・。
OPENから13年。
それからは文字通りの自転車操業だったがなんとか13年を経過。
早いのか長かったのかよく分かんない。これも奇跡。
でもこれからが大事なので今年は面白いことをたくさんしようと思う。
今日も無事にOPENできた。
今日も皆様に心より感謝感謝です。
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