【コーヒー豆のお話】スマトラ・マンデリン

【コーヒー豆のお話】スマトラ・マンデリン

スマトラ・リントン フタジュル ”グランブルー”

スマトラ・マンデリンのコーヒー豆。
日本人でもとても人気があります。

インドネシアはコーヒー生産地として非常にポテンシャルのある土地です。
赤道直下、降雨量も多く、肥沃な土地で植物がよく育ちます。


インドネシアのコーヒー生産量は約60万トン。
大半は缶コーヒーの原料やインスタントコーヒーの原料であるロブスタ種です。アラビカはたった15%。

マンデリン(スマトラアラビカ)はさらに少なく全体の10%で、つまり6万トンの生産量です。
60kの麻袋で100万袋です。

元々日本が主要な消費国でしたが、今はその70%はアメリカに輸出されているようです。日本はほんの10%。

その中で質の良いスペシャルティレベルのスマトラはほんのわずかですね。
価格は高騰しているようです。いいコーヒー豆の争奪戦も激しそうですね。


スマトラは力強い独特な香味が特徴で、ハーブやトロピカルフルーツを感じさせ、他では真似できないテイストを持っています。
好き嫌いが結構分かれるコーヒーかもしれません。


独特な風味が強いことと、綺麗なカップが少ないことから深煎りにするお店が多いです。
というか深煎りにすべき的な空気もあります・。

 

【コーヒー豆】マンデリンのグレード

スマトラ・マンデリン「グランブルー」

マンデリンの一番上のグレードとされているのは ”G1” グレードですが、ほとんど"G1"を表記しているという噂を聞いたことがあります。

正直ここだけの話ですが
"G1"、ほんとーーーーにひどい状態の豆が多いです。

コーヒー豆をピッキングするのが大変です。10年以上前に購入したことがあります。

匂いも臭いし、いい豆がいないのではないかと思うほど。
これは深煎りにするしかないです(笑)
すぐにスペシャルティグレードに変更しました。


いいマンデリンを手に入れるためには良質な豆を取り扱う仲買人とのコネクションが必要なようで、いい豆を分けてもらうことはとても難しいようです。
何しろ元々いい豆がほとんどない・・。

そこは商社の力がものを言うようで、信頼関係の構築が不可欠と言えるでしょう。

ONSAYAでは信頼できる商社さんからコーヒー豆を仕入れていて、いいマンデリンを分けていただいております。

いいものはトロピカルフルーツ、マンゴーやハーブを感じさせ、アーシーながらもクリーンな味わいです。

うちのラインナップでも外せない個性的な深煎りのコーヒー豆です。

 

スマトラ独特の香味について

スマトラの独特な香味の理由とは?

さてさらに話を深めてスマトラの独特な香味についての謎をお伝えいたしましょう。

なぜスマトラは独特な香味の珈琲なのか??

実は大まかに言いますと、売買の流れと乾燥工程が違います。

 

【コーヒー通向け】スマトラの流れを説明!

スマトラのコーヒー豆

まず収穫したコーヒーチェリーを集めて、果肉除去をします。
内側にあるパーチメント(固い殻で生豆を覆っている)の状態にして発酵槽につけて発酵させます。

ここまでは他のプロセスと大体同じ。(小規模なので発酵槽と言うかただの桶)

その後、ヌメヌメ(粘液質)を洗い落とした"パーチメント"を表面が乾く程度(40-50%)の状態で仲介業者他に売ります。
(ここから違います!!なんと半乾きです!!他の国ではありませんね)

→ 購入した仲介業者は半乾きのパーチメントを脱穀。
水分の多い状態の生豆の状態でさらに乾燥させます!(生豆で乾燥なのです!)
水分16-17%になった水分の多い生豆を輸出業者に販売。

→輸出業者がさらに13%以下くらいになるまで乾燥させ、ハンドピックし袋つめし出荷。

→日本へ。


この方法は雨がよく降るインドネシアの環境に対応するために素早く乾燥させ、品質を守るための工夫から生まれたと言われてます。

急に雨が降ってきたら乾燥させていたコーヒーの品質にかなり影響しますから。

このような方法で乾燥させ出荷することから、独特な風味を有しているんですね〜。
その土地土地の環境に応じて、精選の方法は変わるわけですね。面白いです。

 

最後に

さて今回販売開始したものは、いつものリントン"タノバタック"ではなく、新しいコンセプトのスマトラを販売しております。

しばらくはこちらで提供させていただきますので、いつもと一味違うスマトラの世界を試してくださいませ。
※2022年現在は販売しておりません。

 

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